私たちは、文化財を守る力を、社会の力へ。
NPO法人文化財保管活用支援機構(CPSUS)は、デジタルを活用し、
文化財を未来へ継承するための仕組みづくりに取り組んでいます。
2025年11月1日
DXビジョンと取組方針
特定非営利活動法人 文化財保管活用支援機構(CPSUS)は、
「文化財を守る力を、社会の力へ」という理念のもと、
文化財の保管・整理・活用を支える仕組みづくりに取り組んでいます。
DXの目的は、単にデジタル技術を導入することではなく、
文化財情報を安全に扱い、関係者間で共有できる環境を整えることです。
当機構では、自治体・研究機関・民間企業などと連携し、
文化財の整理や保存に関する業務の標準化・データ化・情報共有の促進を目指しています。
また、現場の実情に即した方法で段階的なデジタル活用を進め、
小規模な組織でも無理なく取り組めるモデルの構築を目指しています。
DX戦略
1. 体制・組織及び人材の確保
DXに関する方針は、理事長を中心に理事・顧問と協議のうえで策定しています。
各事業では、文化財の整理やデータ整備に関わる外部協力者・専門家と連携し、
運用面の改善や効率化を検討しています。
また、DX関連の研修やセミナー等に参加し、
他団体の事例や行政の方針を学びながら、継続的に知識の向上を図っています。
2. ITシステム環境の整備
事務局では、クラウドベースのデータ共有環境を整え、
理事・職員・協力者が安全に情報を共有できる体制を整備しています。
特定のツールやベンダーに依存せず、
事業内容や規模に応じて柔軟に運用できるシステム構成を採用しています。
今後は、文化財台帳データや活動記録を整理し、
必要に応じて他機関との情報連携を行えるように準備を進めています。
3. DX戦略の達成状況にかかる指標
進捗の把握と改善を目的として、以下の項目を定期的に確認しています。
- クラウド共有の利用状況
- 外部機関との情報交換・協働件数
- DX・IT関連研修への参加回数
- 業務の電子化・文書管理の効率化状況
理事会で年1回確認を行い、次年度の改善計画に反映しています。
DXの取り組み紹介
CPSUSでは、文化財の整理・保管を担う自治体や企業、団体が
安心してデジタル化に取り組めるよう、以下のような支援活動を行っています。
- データ整理・共有に関する実践事例の収集と共有
- デジタル管理ツールの導入支援や運用アドバイス
- 講座やワークショップを通じた普及啓発
- 文化財情報の利活用を支える仕組みの検討・提案
これらの活動を通じて、文化財分野におけるDX推進の基盤づくりに取り組んでいます。
情報セキュリティ
当機構は、文化財データおよび業務情報の保護を活動継続の最優先事項と位置づけ、DX戦略を支える強固な情報セキュリティ基盤の確立に努めます。
当機構は、情報セキュリティ対策をさらに強化するため、「情報セキュリティ基本方針」を策定・公開し、SECURITY ACTION二つ星を宣言しました。
当機構の全組織的なセキュリティに関する正式な方針はこちらをご覧ください。
- IPA「SECURITY ACTION(二つ星)」 宣言済
- クラウドサービスのアクセス権限・パスワード管理の徹底
- 定期的なバックアップの実施
- 機密情報の持出・共有ルールの明確化
- 情報セキュリティに関する職員・理事向け教育の実施
今後も、より実務に即した安全対策を継続的に整えていきます。

代表メッセージ
文化財を守る活動は、現場の努力と、
それを支えるしくみの両輪で成り立っています。
私たちは、デジタルを「文化財を未来へ受け継ぐための手段」と位置づけ、
現場の声を大切にしながら、無理のない形でDXを進めていきます。
これからも、関係機関や地域社会とともに、
文化財を守り、活かすための基盤づくりに取り組んでまいります。
特定非営利活動法人文化財保管活用支援機構
理事長 岡村真由